リプレイ2
2016年4月18日 Magic: The GatheringMTGの記事ではないので
MTG勢は読み飛ばしてねw
先日のTRPGリプレイ。(スーパー長文)
リプレイとか書くの20年ぶりくらいじゃないかしら?
推敲してないし勢いで書いてるので表現とかすごい怪しいですwww
MTG勢は読み飛ばしてねw
先日のTRPGリプレイ。(スーパー長文)
リプレイとか書くの20年ぶりくらいじゃないかしら?
推敲してないし勢いで書いてるので表現とかすごい怪しいですwww
イワンは3人の前に躍り出ると続ける
「はじめまして、にーちゃんたち。僕はイワン。
魔物退治に行くなら僕がスカウトの力を生かして機を先してあげるよ」
バルドはこのちっこいのが役に立つのか?と顔をしかめるが
「まあ、頭数は多いほうがいいだろう」というハルムートの言に納得したようだ。
「それから、顔色の悪い兄ちゃん」
イワンは道具袋から携帯食料を取り出すと
「腹が減ってはいくさは出来ないよ!」といってヘイゼルに投げてよこした。
ヘイゼルは食料を受け取ると、ちょっとばつが悪そうに慌てて食料をむさぼる。
「すまない、助かった。どうもガンというのは維持費がかかってかなわない。
私はヘイゼル。エルフのマギテック・シューターだ。このガンで魔物を狙い打つ」
こんな調子で4人が会話をしているのを遠くから眺めているサトイモ
「(ふーん。彼らが魔物を倒してくれたら馬車が出るなぁ…
手助けしてあげてもいいけど、魔物は怖いしなぁ…)」
サトイモは出て行くタイミングを失ったようだ。
そうこうするうちにサトイモを除いた4人は町の入り口に向かって進み始める
4人は町の入り口から外に出て、少し離れた場所
街道が大きく左に曲がり、片面は山、反対は木々がうっそうと茂っているあたりに
小さな影がうごめいているのを見つけた。
影はどうも いち にー さん しー ごー ろく
6体ほどいるようだ。
たしかにあの兵士の言うとうり5匹以上いるから”たくさん”だろう。
イワンは苦笑しながら
「たった6匹だよ。5より多かったらたくさんって本当だね(笑)」
そういいながら魔物の様子を伺う。
しかし兵士が駆け込んできたのが夕刻。
すでに夜の帷が下りてきそうな時刻になり姿を見るのもおぼつかなくなってきた。
「暗くなってきたし、今日は一度引き上げて、
明日もう一度くるほうが賢い選択かな?」
バルドはすでに白刃を抜き放とうとしていたが
敵の姿が見えなければどうしようもない
「むぅ…仕方が無い。今日は一度引き上げてやるとするか」
と渋々一度ウェストエンドに引き返すことにした。
4人はウェストエンドにとんぼ返りすると
先ほどの兵士に日が暮れてきたので明日討伐に行くことを告げ、
さらにイワンは抜け目なく兵士に町の入り口を見張ってもらうように頼んだ。
ウェストエンドの宿屋の下階にはPUB「西のは亭」がある。
そこで食事をとりながら明日のことを相談することにした。
相談する4人のテーブルに一人の男が近づいてきた。
彼は三角帽子に皮のケープを羽織り、肩からツインネックのギターを下げている。
「こんばんは。一曲いかがですか?」
どうやら吟遊詩人のようだ。
「今は忙しいからまた今度な」とぶっきらぼうに返すバルド。
「それでしたら-」
詩人はさらに続ける。
「今日の夕刻、広場であなた方が街道の魔物を退治しに行くと聞きました。
私もこれからタルミッタまで向かわないといけない。
もしよろしければ、私も同行させていただいて、
あなた方の英雄譚を歌にさせてもらいたいのですが-」
どうやら同行者が増えることになりそうだ。
「それから、そこのタビットの貴方」
詩人はふいに酒場のすみに居たタビットに声をかけた。
「貴方も広場にいましたね?貴方もクジャラートに御用ではないのですか?
知性溢れるタビットは魔法が堪能と聞く。よろしければご一緒しませんか?」
急に声をかけられたタビットは驚きながらこちらを振り向き
「ぼ、ぼくの事をいってるのかな?」
少しどもりながら返事をする。
「そう、僕がクジャラートに行きたいってよくわかったね!
君たちが困っているというなら、この賢い僕が特別に手を貸してあげてもいいよ。
僕はサトイモ。タビットのフェアリーテイマーさ!」
居丈高に返事をしてくる
しかしサトイモの内心は違う
「(わぁびっくりした。急に話しかけてくると思わなかったよ。
でもこの機に乗じれば無事クジャラートにたどり着けそう
一人で心細かったし助かったよーよかったぁ…)」
不安さを隠しながら虚勢を張って喋るサトイモがこちらのテーブルに移動してきて
6名がテーブルについておのおの自己紹介を始めた。
そこでイワンが口を開く
「さて、僕の信仰する神様が言っている。
こういうときはチーム名を決めるもんだってね!」
すでに少し酔いが回り始めていた一行はせっかくだから、と
意見を出し合ってチーム名を決めることになった。
「よし!」皆が声をそろえて言う
「僕らは”誇り高き煉獄少年団”だ!」
「私は少年という年齢ではないのだけれど…な」
ハルムートだけがぼそりとひとりごちていた。
翌日、朝早くにウェストエンドを出た誇り高き煉獄少年団一行。
イワンは兵士に街に近づく魔物がいなかったことを聞き
こころづけを渡す抜け目のなさを見せる。
街を出てしばらくして昨日魔物を見かけたあたりに到着した。
「確かこのあたりで魔物を見かけたはずなんだが」
すでに刃に手をかけながらバルドが言う。
「ひょっとしたら、もういなくなってるんじゃないかな?」
同じくガンを手に警戒しながらヘイゼル。
「あ、にーちゃんたち。あそこ!」イワンが物陰にうごめく影を見つける。
やはり魔物のようだ。サトイモは魔物を伺うと告げる
「あー僕の知識によるとー
あの羽が生えたのはグレムリン。小さいのはコボルト。あとはウルフ!」
魔物はグレムリン1匹、コボルト2匹、ウルフ3匹のようだ。
「お、さすがタロイモ。やるなぁ」
ヘイゼルが声を上げるが、サトイモもすかさず反論する。
「僕はサトイモだ!タロイモでもヤムイモでもヤマイモでもない!」
「おおぅ、すまない…」ヘイゼルは慌てて謝罪した。
どうやら悪気は無いようだ。名前を間違えられたサトイモは
「まったく!この名は僕らの村の山の神様の名前を貰ったものなのに!」
とご立腹。
「じゃれるのはそこまで。そろそろ来るぞ!」
ハルムートが嗜めて皆が臨戦態勢に入る。
先手を打ったのはバルドだった。
イワンの合図で魔物に先手をとり、魔物の群れに駆け寄ると
手にしたサーベルでウルフに切りかかった。
サーベルの刃は一撃のもとに1匹のウルフに致命傷を与える。
「ふ、まあこんなもんだな…」
「今度は僕のばん!(なぁんだ!結構弱いんだな。やっちゃえ!)」
サトイモもちょこちょこ駆け寄るとモーニングスターでウルフに殴りかかった
しかし鈍い足運びをあざ笑うようにウルフはするりと身をかわす。
ハルムートも飛び出してウルフに殴りかかる。
そのドワーフの太い腕から繰り出される一撃はウルフを葬るのに十分だった。
「下がって!」
ヘイゼルはガンを取り出すと不思議な言葉を口ずさむ。
ガンは光を帯び、コボルトに向かって魔力のこもった弾が打ち出された。
弾は見事片方のコボルトの心臓を貫き、コボルトは前のめりに崩れ落ちた。
「さあ、にーちゃん達がんばれー」
イワンには戦闘能力が無いが、後ろで戦場とそのまわりの警戒している
「今のところ伏兵とかは居ないからそいつらに集中してて大丈夫だよ」
先制攻撃を受けた魔物たちも死ぬ気で反撃をしてくる。
コボルトは手近に居たバルドに噛み付いてくるも、
バルドはものともせず軽快なステップで身をかわす
ウルフは先ほど殴りかかってきたサトイモに襲い掛かる
「ひゃあ!怖い!」サトイモは身をかわそうとしてその場に伏せてへたり込んだが
それが功を奏してウルフの牙は頭上を掠めただけで事なきを得た。
グレムリンは翼を広げると聞きなれない言葉を発した。
すると翼の先からエネルギーのかたまりが発射されバルドを貫く。
バルドは精神を集中し、エネルギーの奔流に抵抗。
抵抗には成功したもののやや深手を負ってしまう。
「ぐ…この程度の傷…なんともない」
粋がってみせるが息は上がっている。
するとサトイモが立ち上がりさえずるような声で告げる
「大気の精霊さん、癒しを与えるお水をぼくらに分けて!」
サトイモの周りに水滴が集まり、手にしていたコップにたまっていく。
「さあバルド、これを飲んで」
バルドがその水を飲むと体の傷が少し癒えた。
「よし、これでまだ戦える」
バルドは立ち上がると片手に持っていたバックラーを投げ捨て、
腰のもう一本のサーベルを抜き放つやいなや二刀を携えグレムリンに走り寄る
行く手を阻むウルフはハルムートの一撃でなぎ払われ
残るコボルトはヘイゼルの魔法の弾によって地に伏せた。
「グギョオオォ」
グレムリンは奇声を上げながら飛んで逃れようとするがもう遅い。
左の刃がグレムリンの翼を切り裂き、右の刃がその首を胴体から切り離した。
まさに電光石火。
魔物の群れはあっという間に屍をさらすこととなった。
「口ほどにもなかったな」
バルドはグレムリンの翼から刃を抜きながら言う
翼の先に目をやると奇妙な首飾りが羽先に付いている
「こいつはお宝かな?貰っとくとしよう」
コボルトは銀貨の入った袋を抱えていたし、
一行は無事に戦利品も手にして街へと帰還することになった。
ウェストエンドへ戻って兵士に事の次第を告げ、
無事に馬車便が動くように手配をしてもらう間に
先ほどの戦利品を鑑定したイワン。
奇妙な首飾りは少し良い値で売れそうだとわかり道具屋へ。
「まいどーおっちゃん。珍しい首飾りがあるんだけど買ってもらえるかな?」
「ん、いいものなら買い取るよ」
「こいつなんだけど…ほら、このデザインが云々かんぬん」
口車に乗せて高く売り払おうという魂胆だ。
「いや、このウェストエンドではこんな首飾りはありふれてるからなぁ
全部で200Gなら買い取るぜ?」
どうやら口車は失敗したようだ。
「えーそんならいいよ。別のところで売るさ。シブチンだなぁ」
そんなことがあるうちに馬車屋も再開。
ニューロードを抜けクジャラートの旧首都タルミッタへ行く
馬車便が出ることになった。
馬車に乗るは誇り高き煉獄少年団ご一行。
これから先タルミッタでどのような旅が待っているのか。
それは次回のお楽しみ。
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